ありがとうございました。鈴江

無事、全ステージを終えることができました。
ありがとうございました!
最後の回はまことに満員御礼、みなさんにはほんとに窮屈な思いをさせてしまいましてまことにほんとに皆さんもうしわけありませんでした。すいませんでした。
そのぎゅうぎゅうづめの客席の勢いをお芝居の勢いに変えるのだ!と役者は露骨にはりきっておりましたが皆さんにはそのせめてもの責任感が伝わりましたでしょうか。
ああほんとに美しい役者たち。そして客席の皆様たち。
私たちはあそこで出会い、そして一瞬の取り戻せない時間を共有し、確かにそこで一緒に呼吸し、そして翌日のそれぞれの日常に、それぞれの小さな歴史をつくりにもどっていくのだ……
と考えると芝居というのはまことに不思議なものであります。
記憶にしか残らないこの演劇、という行為。
だからこそ誰からも奪えない宝なのかもしれないと思うのであります。
どんな拷問にあっても、「その記憶をこちらによこせ」と脅されても、この宝だけは誰にも奪えないのです。
そんな宝をいただいた公演。皆さんに感謝。お客様に感謝。手伝ってくれた皆さんに感謝。場所を提供していただいた劇場の方に感謝。支えてくださったさまざまな人たちに感謝。
この感謝はことばにしようがないのです。
また会いましょう。その日まで。
ありがとうございました。
2010年03月31日01:18| ブログTOP